先日は吉見町にて樹木の剪定管理。
その中の1つにキャラボクという樹木があり、上部が枯れて形が崩れているので何とかして欲しいとご依頼頂き、剪定しながら昔話を思い出したので今回はその話。
キャラボクは主に玉散らしと呼ばれる仕立て方や、低木として半円に刈り込まれている形が主。
でも実は非常に弱く、割と剪定の難しい樹木の一種。強く刈り込み過ぎたり、剪定する時期を間違えると枯れる原因になったりします。
時期としては5月頃に、丁度いい箇所で剪定してあげればとても綺麗な新芽を吹かせ、鮮やかな黄緑から深緑へと葉を固めていきます。
昔親方から聞いたのですが、キャラボクにはキャラ師と呼ばれる専門の職人さんがいたそうです。
普段はキャラボクの生産や仕立てをしていて、時期が来ると各地域のお庭のキャラボクだけを剪定しに来るのだそう。
丁寧に枯れ枝を取り除き、枯れないギリギリの箇所で剪定して仕上げて帰っていく。
その話を聞いた時は専門職中の専門職だなと感服して、キャラボクの剪定をするのが怖くなったものです。
そんな懐かしい昔話を思い出しながらキャラボクの剪定をした、とある1日でした。