お庭のことや日々のこと

新緑の季節。

春も過ぎ去り、夏日にもなったりする今日この頃。

サクラの季節も終わり、植物達が花を咲かせたり新芽が出揃ったりと活発になってきました。

この時期のお庭は、木々の新芽が太陽に照らされて鮮やかな黄緑の景色が広がっています。

そしてこれからの季節は、新芽が固まり深い緑の景色に移り変わっていく。

コデマリやユキヤナギの花がひと段落したら、これからはつつじが花を咲かせ、梅雨が来たらアジサイやウツギが花を咲かせて楽しませてくれる。

日々の変化を見つけることが楽しみになる、お庭のある暮らし。

楽しい季節の始まりです。


やってみよう。

桜も満開になり季節はあっという間に春。

今年は前から気になっていた養蜂をやってみることに。

というのも今時期は裏の土手の菜の花が満開になり、大量のミツバチが飛び回っている光景を目にしていたので。

調べてみるとニホンミツバチのハチミツは希少でとても美味しいらしい。

これはやるしかないでしょと早速待箱を設置。

あとはミツバチが入居してくれるのを待つのみ。

でも分蜂したミツバチが入ってくれる確率は低いみたいで今現在音沙汰無し。

こればかりはミツバチ任せなので気長に待ちましょー。


雨。

今日は雨降りの1日。

外で働く職人にとって雨は大敵。

昔親方から「職人⚪︎すに刃物はいらぬ、雨が三日も降ればいい」なんて台詞を教えてもらったことがあり、昔は給料は日払い制で雨が続く月や梅雨時期なんてろくに稼ぎがなく、大変だったと聞きました。

私が職人を始めた頃は月給制だった為、雨が降ろうが雪が降ろうが仕事が出来る現場に行って作業をこなしていました。

それはそれでとても辛く、大雪の日に松を剪定した時には、生命の危機を感じたものです。

(10分おきに弱音を吐いていたなぁw)

今では雨の日はぬくぬくと事務作業をして怠けていますが、日程が詰まっているときは相変わらずカッパを着て現場に出ています。

植物にとっては恵みの雨。

最近は寒暖差が激しく、暑い日が続いていたのでいい灌水になったかな。

雨の日はたまに思い出す、昔の良い?思い出。


お庭のリノベーション。

先日は北本市にてお庭のリノベーションのご依頼でした。

施主様が自身で土を均して芝を張ったとのこと。

すごいです。

その後、植栽にもチャレンジしたそうなのですが思うような景色にならずに弊社にご相談頂きました。

お庭のリノベーションのご依頼で1番多いのが、自身でお庭を造ってみようとチャレンジしたけど上手くいかないという内容。

個人的には、お庭は施主様が満足する景色を自身で造って育てることが1番だと思っています。

その方がお庭に対する思い入れや、植物一つ一つに対する愛情が深くなると思うので。

しかしながら景色を造るということはとても難しいことで、我々も長年を掛けて勉強して技術と感性を磨き、空間バランスを鍛えてお庭を創造しています。

また近年では情報過多によりお庭に対して目が肥えた人が多いので、自分で満足する景色を造ることは中々難しいかなと思います。

そうしたことから結局は、自身と感性が近いプロに頼んで原型を造ってもらった方がコスト面や時間が抑えられて満足できる景色を手に入れられると思います。

その生まれたばかりの景色を楽しみながら育んでいくことが施主様の役目。

なのでまずは情報を駆使して感性の合う庭師さんを見つけることが1番大事かなと思います。

そんなこんなで施主様には選んで頂き、とても光栄な案件でした。


お庭の管理。

年が明けてからも昨年お伺いできなかったお庭の剪定管理の日々。

仕立て物の植木達を剪定した後の景色はとても綺麗で、いつまでも見れいられる。

木漏れ日の入り方や葉の照らされ具合でお庭の表情が変わるので見ていて飽きない。

剪定が終わったお庭の全体を眺めながら、癒しと反省を与えてもらっています。


2025年。

謹んで新春をお祝い申し上げます。

本年も多くのお庭に携われますよう精進してまいります。

気づけば独立して今年で10年目。

今年は”もっと人に伝える”ことを目標に頑張っていこうと思います。

この仕事の魅力や庭屋はじめという存在、ご提案の精度UPや人との関わり方など様々。

色々と試行錯誤して頑張ってまいりますので、今年もどうぞよろしくお願い致します。


お庭の管理の日々。

今時期はお庭の管理仕事が続きます。

様々な樹木の剪定の日々です。

うちでは空間のバランスや樹木の成長を考えて剪定しているので、一年間どう成長してきたかがわかるのも今時期の楽しみの一つ。

残した枝が思った通りに成長しているとニヤッとしてしまいます。 

毎年どのように成長しているのか、どう空間が埋まっていくのかを見ることが出来るのも植木屋の特権です。

また来年ニヤッと出来るように今年も剪定していきます。

毎年お庭の管理をご依頼して頂くお客様には本当に感謝しかありません。

その感謝の思いを込めて、今日もお庭を綺麗にしています。


松の剪定。

植木の剪定の中で最も位が高く、難しいのが松の剪定。

松の剪定後の姿は、職人の腕により全く出来栄えが違います。

その為に親方やベテランしか手をつけてはいけない憧れの樹木でした。

中でも大変なのが五葉松。

一つ一つの芽が小さく細かい為、とても時間がかかります。

剪定方法は、伸びている芽をカットして高さを揃え、残した芽の葉を扇状に残るようにむしる、これの繰り返し。

言葉にすると簡単ですが、芽の残し方のバランスを考え、葉が折れないようにむしらなければいけないので、空間のバランス感覚と繊細さがないと綺麗に剪定出来ません。

赤松や黒松も同じ剪定方法ですが、五葉松は細かい分、丁寧さと忍耐力が求められます。

剪定にとても時間がかかるので樹木の中で剪定費が1番高く、昔は松がどれだけ庭に植えてあるかがステータスになっていたらしいです。

現代においても松があるだけでお庭の風格があがる印象です。

剪定した後の、枝ぶりが顕になった姿はまさに王様らしい雰囲気。

私の好きな樹木の一つです。


冬の繁忙期。

夏頃にも書きましたが、植木屋さんの繁忙期は主にお盆前とお正月前。

特にお正月前の植木のお手入れは新年を気持ちよく迎える為にご依頼が集中します。

今時期のお庭のお手入れは様々なメリットがあります。

落葉樹の落葉のお手伝いや落ち葉掃除、剪定で枝を少なくすることで休眠期に余分な体力を使わなくて済んだり、常緑樹なども春頃まで新芽が伸びないので、剪定後の綺麗な状態を長く楽しむことが出来ます。

また、大きくなり過ぎた樹木の強剪定も今時期が適しています。

お正月まで植木屋さんは大忙し。

今年も残すところ1ヶ月を切りましたが、植木屋稼業の皆々様も事故なく怪我なく休みのない日々を共に頑張りましょう!


お庭のリノベーション工事。

今回は埼玉県伊奈町にてお庭のリノベーションのご依頼。

今までアオダモやフェイジョアが単木で植えられているだけだったので、景色を変えたいとご要望頂きました。

クライアント様とお打ち合わせさせて頂き、四季を楽しめる変化のある景色にすることに。

樹高5m超えのアオダモをメインに、春夏秋は目線を上に、冬は目線が下に下がるように植物をレイアウトしました。

低木なども季節毎に入れ替わりで花が咲くようにチョイス。

季節の移ろいや植物の成長が楽しみなお庭になりました。

完成後は施主様に立ち会って頂き、ご説明させて頂くのが弊社のスタイル。

ご説明の際は施主様のご期待に添えたか毎回ドキドキしています。

今回も施主様に喜んで頂けたので一安心。

「頼んで良かった」と感謝のお言葉を頂けた時は、本当にこの仕事をやってて良かったなと思います。

これから冬になりお庭は寂しくなっていきますが、春の新芽が芽吹く時期が楽しみです。